タイトルはホッテントリメーカー使いましたw すいませんw
レイヤー化する世界―テクノロジーとの共犯関係が始まる (NHK出版新書 410)
レイヤー化する世界―テクノロジーとの共犯関係が始まる (NHK出版新書 410)

著者:佐々木俊尚

さて、我らが佐々木俊尚先生の新作ですよ!「キューレーション」「マイノリティ憑依」など数々のキャッチコピーを世に放ってきまして、お次ぎは「レイヤー化」ですか!さすがですねええええええええええ

と嫌みはこれくらいにしてですね、まあ軽く概要を。 

概要:
情報技術の革新は、メディアや産業の構造を根底から変え、超国籍企業を生んで労働と富のグローバル化を加速し、国ぐにの力を殺いだ。ITを基盤としたシステムそのものが権力化するなか、個人もまた、生き方の変容を迫られている。これから来る世界はいったいどのようなものなのか。そこで我々はどう生きていけばいいのか。斯界の第一人者が、テクノロジーの文明史を踏まえて未来の社会像を鮮明に描きだす。(本書カバーより)
(リンク貼ってしまいましたが、「斯界(しかい)」─── 「この社会、この方面、この専門の筋。」という意味だそうで。し、知らんかった・・・。)

まあ、ブクペでまとめも書きましたんで、内容はこれくらいにしてですね。
気になったところをいくつか。

引用・コメント:
二十世紀型の世界システムでは、仕事は巨大企業に集められていました。だからこそ企業の成長はその会社の中で働く人たちの幸せに直結していたのです。
しかし二十一世紀型のシステムは、仕事は企業の内側から外側に散らされ、企業のなかに幸せな人をたくさんつくる代わりに、世界中に幸せな人をつくっています。

まあ確かに、先進国企業はどんどん人が減っちゃって(最先端の企業ともなると初めからたくさん要らない)その代わり新興国や発展途上国はその受け皿として、雇用が増えてる。(それを考えると先ごろ発表された新型Mac Proがアメリカ国内での生産というのは興味深い)
「それはそれでいいこともありまっせ」的に読めるけど、会社から独立してフリーランスになることもできない/向いてない人もいるかもしれないじゃないスカ。(そんな人たちが大半だと思うけど)
じゃ、そんな人たちはどうすればいいんすかね?麦でも食ってればいいんですか?

これに対する有効な解決策があるのかないのか、わからんですけど・・・。

で、仕事や富が世界中に散らされると、企業のなかや国の中の結束もだんだんと弱まっていき、民主主義の土台が揺らいでいると。

民主主義が崩壊しつつある、というのはわかるけど、何主義がいいんでしょうね?
まさか帝国主義/軍国主義/独裁国家になるわけにも・・・。でもなんだかやな予感がしますが。ちなみに私は適当主義です。

(本書では中世の帝国は多民族国家であり、それらを結ぶゆるやかな世界の交易ネットワークがあったと。十九世紀から二十世紀はじめの「帝国主義」とはあまり関係なく、最初は武力で制圧するものの、いったん支配された内側では平和が長く続いたそうです。)

超国籍企業は「税金の非難」テクニックを高度に磨き、複雑に国から国へと収益を動かし、税金を払わないですますようになっています。
このような段階に達して、政府はもはや超国籍企業から富をピンハネすることができなくなっていきます。
<場>が進化し巨大化し、運営する超国籍企業がどんなに収益を増やしても、母国の政府の国庫はあまり豊かにならないという状況になってしまったのです。
これは政府の予算を増やさず、長い目で見れば軍事力を殺いでいくことになるでしょう。

うーん、政府ができなくなったら、民間の軍事企業がやるようになるのでは?民間への委託も増えているようだし。